出生間もなくは、赤ちゃんの体の機能は劇的に変化します。時にはリスクの感じられない自然分娩だったとしても、なにが起こるかわかりません。その為、当院では、予防に努め、早期に異常を発見し、迅速で適切な対応を心がけております。感染症対策にも十分に配慮しています。
いしかわレディースクリニックでは赤ちゃんの健康を最優先し、異常発生の際には早期に察知するため、胎児心拍陣痛計は常時装着し、定期的に血圧測定など行い、急変時、いつでも薬を投与できるよう栄養剤の点滴をいたします。
適切なアドバイスや指導、 正確な診断、迅速な治療を提供できるよう、日々努力をしておりますので、ご安心してお任せ下さい。
お母さんに対しては、体力的にも精神的にも大変な分娩をスムースに乗り越えていただけるよう、なるべく快適な環境を提供し、的確なアドバイスや指導を行っていきたいと考えております。
妊娠後期の妊婦さんの 10人のうち数人に大きな異常が起き、1~2人に帝王切開が必要になります。これは日本での一般的な数字です。(NICU を備えた周産期センターでは、40~50%の方が帝王切開を受けています。)
コロナウィルス感染症の流行以前より、院内感染対策には十分留意しておりますが、現在ではより一層強化した感染対策を行っています。安心して受診してください。
陣痛は辛いもの、でもお産を順調に進めるためにはリラックスすることが大切です。バースサポートシステム(BSS)は、陣痛に合わせて照明や音楽が変化し、リラックスすることで痛みを緩和してくれます。
陣痛がない時は、モニターにはイルカが泳ぎ、青い照明と波の音は、まるで海の中にいるような感覚になります。陣痛がくると、照明はやや明るくなり、音は呼吸誘導音に変わり、陣痛の痛みを逃してくれます。
生まれる直前は、照明が黄色から赤色に変化し、力強く生み出す力と元気を与えてくれます。
いしかわレディースクリニックでは、特に異常がない場合は自然に分娩が進行するのを見守り、出来る限りご希望に沿う形で対応させていただいております。
分娩経過は人により大きく違い、適切な方法も異なります。
分娩がスムースに進行し、安全に赤ちゃんを産むために、一人一人に合った適切な方法を提案し、必要に応じて指導させていただきます。
出産直後の赤ちゃんの様子は、天井のモニターで見ることができます。生まれてしばらくは、体温も呼吸状態も安定しませんので、目を離している間に急変することもあり得ます。そこで、赤ちゃんに経皮酸素モニターを装着したまま、短時間抱っこをしていただいております。 (他施設でカンガルーケア中のトラブルも報告されています)
その後は、新生児室内で、経皮酸素モニター装着、無呼吸センサー付きの赤ちゃん用ベッドで、十分に観察を行いますのでご安心ください。
いしかわレディースクリニックでは開院以来、硬膜外麻酔による無痛分娩(561例)に行い、ご好評をいただいておりました。しかし、近年、熟練した施設においても硬膜外麻酔による無痛分娩が原因の母体死亡例が報告され、社会的問題になっております。
いしかわレディースクリニックでは、お母さんと赤ちゃん の安全を第一と考え、断腸の思いで硬膜外麻酔による無痛分娩は現在中止致しました。
しかし、無痛分娩のニーズにお応えできるよう、従来から行ってきた吸入麻酔による和痛分娩は継続して行っております。安全性も高く、即効性もあり、比較的手軽に行うことができます。
開院以来516 例(2000.9.1〜2020.12.31)の方が受けられており、ご好評をいただいております。ご希望の方は36週の健診でご希望の有無を伺い、ご希望の方には、ご説明の上、同意書をお渡しいたします。
和痛分娩(無痛分娩)の方法やリスクなどは、「母親(両親)教室」で詳しくご説明いたします。
当院での出産の様子を動画にいたしました。ぜひご覧ください。
【出産ドキュメンタリー】禍中に生まれた、かわいい 君と
必要に応じ、予定帝王切開、緊急帝王切開など、いつでも対応できる体制を整えておりますのでご安心下さい。
胎児心拍陣痛計を常に装着し、院内ネットワークにより様々な場所でモニター監視できる体制を整え、 胎児の異常が発生した場合には早期に発見するよう努めております。
また、すぐに移動ができるよう、手術室は、分娩室の隣に配置され、陣痛室は分娩室の向かいに配置されています。